こんにちは、ちゃんくまです!
今回は、以下の記事を参考に解説記事を書いていこうと思います。
本研究は、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所の木下 俊則 教授、大学院理学研究科のヂャン・マオシン研究員、南京農業大学資源環境科学学院のヂゥー・イーヨン教授らのグループにより進められました。
今回の研究の要点をまとめると、
ある遺伝子の働きを高めたことで、イネの収穫量を30%以上増加させた
と言う非常に期待が高まる研究結果となっています。
カギとなったのは「細胞膜プロトンポンプ」という遺伝子
根と気孔が成長に重要
私たちが、学校で習ったように植物は、
根から無機物(リンやカリウム)を取り込み、
葉の気孔(植物における二酸化炭素を取り込む口の役割を担っている)から二酸化炭素を取り込むことで、
光合成を行い成長していきます。
つまり、
根から沢山無機物を吸収させて、気孔を大きく開く事ができれば、植物をより成長させ、二酸化炭素や肥料の削減につながると考えられます。
これまでの、本研究グループの研究により、「根の無機物吸収」と「気孔開口」には細胞膜プロトンポンプが共通して重要な役割を果たすことが明らかとなってきました。
プロトンポンプとは、無機質を細胞内に取り込むためのポンプ
さて、無機物を細胞内に取り込むためには、無機物を「吸う」ことが必要ですよね。
その「吸う」ためのポンプの役割を果たしているのが、プロトン(H+)ポンプになります。
細胞は、細胞の内側から外側に(H+)を出すことによって、無機質を吸収するポンプのパワーを得ているわけです。
そして、今回の研究では、そのポンプの遺伝子(OSA1)を増やすことによって、無機質の取り込みを増やしたわけです。
いわば、市販の掃除機から、ダイソ◯の掃除機にパワーアップさせたようなもの。
めっちゃ強力に吸い込みますよね。
また、気孔においては、
青色光によりポンプ活性化→カリウム取り込みアップ→気孔が開口する
という流れで、どちらにおいても、ポンプを増やすことで、ポジティブに働くようです。
人口増加による食糧危機解決に期待
本研究の結果により、
- 急速な人口増加による食糧危機
- 環境汚染の解決
に貢献することが期待されています。
加えて本研究では遺伝子組み換え技術を使用することで、 細胞膜プロトンポンプを増やしていますが、
今後は、遺伝子組み換え技術に頼らない方法を目指すようで、
本研究成果の社会での実用化がより期待されます。
以上になります。
これからの将来に非常に期待が持てる研究成果ですよね。
これからも本研究グループには要注目ですね。
解説は以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございます😁
ではでは〜
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